立川駅北口の開発地域内にある、2020年開館の小さな美術館。 2020年以前も歴史・美術館としての役割を果たす施設が設置されるなど、立川はアートプロジェクトに積極的に取り組んできたそう。
厳重な出入り口をくぐり中に入ると、写真撮影が許されたのはたったひとつこの作品のみであった。このモニュメントシリーズは立川駅周辺にもパブリックアートとして展示されている。メッセージ性と繊細さあふれる表現が魅力的だと感じた。
以降展示されていた作品のほとんどが油絵であり、その他も顔料や墨などを使った平面作品で構成されていた。立川所蔵の作品や地域にゆかりのある人物の作品など、各画家につき2点ずつの展示となっていた。一言で油絵と言っても画家によって表現の差異があるということが、この展示スペース内で感じたことである。対象物や色彩、技法によってそれぞれの作品が構成されており、ひとつひとつをじっくりと見ることで改めて絵の美しさや力強さを感じることができた。 アートのまちとして進化し続ける立川の魅力を知るとともに、地域で美術品を大切にする姿勢に心動かされる時間だった。